麻莉華

漢方や食事療法で体質を改善する知識を紹介

鍼灸 2

鍼灸の種類とメカニズム

ごう鍼はごう毛のような鍼で、現在世界中で広く使われています。現在、日本で頻用される鍼もステンレス製で直径0.16~0.24mm,長さ30~75mmのごう鍼です。

鍼の刺入法は、鍼を直接皮下に刺入する中国式と、鍼菅という菅を用いて刺入する日本式があります。鍼を管に入れて指先でたたいて皮膚に刺入する日本独自の管鍼法は、刺入時の痛みを少なくする工夫がなされた方法です。

近年では、感染予防のため鍼も鍼管も使い捨てのものがよく使用されています。また侵襲が少なく持続的に刺激を与える目的で円皮鍼や皮内鍼なども使用されますが、特に最近、円皮鍼は使い捨てで、刺入深度が0.3mm~1.5mm程度と短いものが特に使用されています。

小児には、針先が丸く、刺さずに皮膚に接触させたり、こすったりして刺激する小児鍼が用いられます。

そのほか、鍼の柄にモグサをのせて熱刺激も同時に与える灸頭鍼や、鍼に低頻度や高頻度の電気刺激を加えた鍼通電刺激療法も難治性の疼通や麻痺の治療ならびに鍼麻酔などに用いられます。

灸は、手指先でモグサの適量をひねって形つくり、皮膚にのせて線香で点火し温熱刺激を与える施術法です。モグサは、ヨモギの葉裏に密生する毛茸および線毛を分離し乾燥して作られます。

灸の種類には、大きく分けて2つあり、皮膚に直接モグサをのせて燃やし、灸痕を残す有痕灸と、物や空気などを介在させて燃やし灸痕を残さない無痕灸が有ります。近年、温度設定が可能で火を使わない電気温灸器も開発されています。

鍼灸の理論

鍼灸は体表にある経穴を針や熱で刺激する治療法です。皮膚上にある経穴への刺激は、局所だけではなく、経路を通じて中枢や内臓に伝わり、全身的にさまざまな効果を発揮するといわれました。

経穴の存在と鍼の作用は神経を介したものであることが証明され、その後の研究により、鍼や灸による侵害受容器、機械受容器、温度受容器など皮膚や体内の受容器への刺激はC繊維、A繊維、Aβ繊維などの求心神経線維や自律神経を介して局所・脊髄・脳に伝達し、疼通抑制系、筋骨格系、自律神経系、ホルモン系、免疫系などに作用することが分かっていました。